スマートフォンが旅行者の様子を変えた?

最近多くの若者がスマートフォンで写真を取っているのを見かけます。めぼしい風景を見つけたらパシャパシャ、料理を前にしてパシャパシャ。食事前の写真撮影に顔をしかめるご年配、なんていうのも見られるようになりましたが、彼らはそんな写真を一体どうするのでしょうか。一昔前なら現像してアルバムに収め、自分や近しい人がたまに見返す程度のものだったでしょう。しかし今多くの若者はそれを全世界に向けて発信するのです。SNSを通じ、公開して閲覧者の評価をもらう。写真は自分や一部の人の思い出ではなく多くの人と共有するものになりつつあります。フィルムを使ったカメラとは違いますから沢山撮ってあとで吟味し、特に出来のよかったものを投稿することが多いようです。

SNSに投稿するのはどうして?むしろそれが目的に?

旅行したときの写真をアップロードする、というだけではなく、評価をもらうために旅をする!というSNSユーザーまで出て来ました。SNSによって旅そのものも変容してきているのかもしれません。 彼らは多くの場合、フォロー・フォロワーといった繋がりを持っています。その人たちに投稿を見られることが主になるのですが、そこには意地の張り合いと言いますか、より良い写真を投稿して多くの評価を得たいという考えがあるようです。しかし普通の生活を送っていてはなかなか目を引く被写体に出会うことができません。彼らは旅をしてその土地の観光名所や料理を撮影することでライバルに差をつけようとしているのです。 手段と目的がごちゃごちゃになっていると思うと良く感じない方もいるでしょうけれど私はそうは思いません。動機がどうであれ、旅をして刺激を受けることは人生を豊かにするのではないでしょうか。